写経といえば般若心経。今や写経の一般的な物となった般若心経。その般若心経を写経するにあたってその意味を理解することが大切です。 行深般若波羅蜜多時の意味/般若心経と写経 忍者ブログ
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行深般若波羅蜜多時の意味
 「行~時」がチャルヤ-ム・チャラマ-ノ-の訳です。チャルヤ-(行)の対格(目的語形。業格とも言う)がチャリヤ-ムで「行を」の意味です。
 チャラマ-ノは「行ずる」という動詞の現在分詞。よって、チャルヤ-ム・チャラマ-ノ-で「(ヨ-ガ)行を行じている時に」の意味になります。漢訳は単に「行~時」としています。
 梵語「ガンビ-ラ-ヤ-ム」は「深い・深遠な・深妙な」という意味の形容詞で、この漢訳が「深」です。これは「プラジュニャ-(般若)」に掛かる形容詞です。(初心者の中には、「行深」で「行を深く行ずる」意味だと誤解する人がいます。要注意です。)
 原語「ガンビ-ラ-ヤ-ム」は長い単語でその深みを表現しているので、短い「深」一語の漢訳よりも原語重視で、少々意訳気味でも「真髄決訳」(空-七-十九)のように「深甚霊妙なる」と訳すのが相当でしょう。深甚霊妙この上ないものが「般若」だからです。
 前述の通り、「波羅蜜多」は「完璧な」の意味なので、「行深般若波羅蜜多時」で ≪深甚霊妙で完璧なる般若、のヨ-ガ行(=結合行)を行じている時に≫ という意味になります。
 そして、この場合のヨーガ行(結合行)は、完全究極叡智(般若)への「没入行・帰入行」の意味になります。
 
(空-七-四九)
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